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投稿エロゲー感想者*
突撃三士
ナイトウィザード魔法大戦〜The Peace Plan to Save the World〜(
RUNE
/2004-06-25)
エロゲーのジャンル
美少女カードバトルADV
DVD枚数
1
枚組
エロゲー感想者の満足度
測定不可
…
点
CGのおおかな枚数
85
枚(差し分含まず)
夜のオカズ度
5
点
エッチCGの割合
60
%くらい
エロゲーの属性
(
属性の説明
)
音声の有無
一部あり
動画の有無
なし
■■■簡単な紹介■■■
あらすじ
今回予告!
夢を見た。
紅い世界の夢、絶望の夢、魔法使い達の夢。
ただの夢だと思った。世界は相変わらず単調で、変わり映えが無くて・・・・平和なままなのだと。
だけど、それは幻。『常識』という結界に護られた、優しい世界。
動き出した運命はその裏側を見せる。天高く昇る『紅い月』、襲いかかる『侵魔』、
そして紅い世界で奴らと戦う『宵闇の魔法使い』。
自分の意志とは無関係に突きつけられる『真実』。その先にあるただ一つの光をつかみ取るため、少年は戦う。
傍らを歩く大切な人たちと共に!
魔法大戦ナイトウィザード、例によって例の如く最終話。
The Peace Plan to Save the World。
愛する者と生きるこの世界を、俺は護る。
■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■
【始めに】
どうも、毎度おなじみ突撃三士です。
実は自分、TRPGなるゲームをやっております。かなーりコアなファンで、
毎週のようにサタスペやらエンゼルギアやらN◎VAやらを友人達と興じております。
ここらへんの名前が解らない人は、関係ないので聞き流してくださいね。
さて、何故こんな事を言い出したかというと、復帰記念第二弾としてお送りする感想が
RUNEの「ナイトウィザード 魔法大戦 The Peace Plan to Save the World」だからです。
同名のTRPGが原作のこのゲーム。
原作をプレイヤー、GMともに何度もやった自分としては、
期待半分、不安半分、美少女ゲームのファンの口に上らない事への苛立ち少々ってな感じでしたが、
はてさて、実際はどうなんでしょうか?
【原作について】
さて、まず原作を知らない人への軽い説明。
とはいえ、原作を知らない人=TRPGを知らない人ってのが殆どでしょうから
最初にTRPGについて触れておかねばなりませんね。
TRPG、一言で言っちゃうと「大人のごっこ遊び」と言えるでしょうか。
あるいは、「どうする?のゲーム」ともいえます。
ある非現実の世界において、その中の住人になりきり、会話によって物語を進めていく。
それがTRPGです。
なんて言ってますが、まずはやってみることをお勧めします。絶対面白いですよ!
では、本題。原作の「ナイトウィザード」について。
これはTRPGのシステムの一つ(システムというのは「ごっこ遊び」
の「ルール」)。その中でも有名な物の一つですね。
本になっている数も多いですし、今は亡き「e−Login」で記事が連載されていたので
ご存じの方もいらっしゃるかと思います。
現代。我々が知る「常識」の裏で、世界は滅亡の危機に瀕していた。
紅き月が昇るとき「常識」は揺らぎ、世界を食らいつくす怪物「侵魔」が襲いかかる。
プレイヤーは、世界を危機から救う魔法使い「ウィザード」となって、
攻め寄せる「侵魔」たちと戦うことになります。
【内容】
と言うわけで、お待たせしました感想の本編。最初はいつも通り、内容からいきましょう。
で、内容ですが・・・・うん、悪くはないんじゃないかな?
話の盛り上がりが薄かったり、設定に矛盾があったり、消化不良があったり、
首を傾げざる得ない部分も散見されましたが、概ね話の流れは悪くありません。
細かい部分での原作世界へのオマージュもあったりして、ライターが勉強した形跡も見受けられます。
高めの評価を受けても良い作品ですね。
原作付きでなければね(ちょっと矛盾してますが)。
【ファンの愚痴】
ある時、自分より先に本作をやっていたTRPG仲間に評価を聞きました。
彼は何故か自分の質問に口を濁し、結局まともな答えを得られませんでした。
自分でやってみて、その意味がようやくわかりました。
以下、ネタバレ、原作を知らない人には意味のない愚痴などが多分に含まれます。
気分を害する可能性がありますので読み飛ばして頂くことをお勧めします。
(らぴ夫さん、良ければ背景と同色にしてください。)
管理人…ハイ↓下はネタバレ(…ていうか怒り(笑))となってます
それでも、読みますか?そうですか・・・・では、言わせてもらいます。
全編を通して、「小さな奇跡」の使い方がなってない。
折角主人公に「大いなる者」を持ってきてるのに、意味ないだろ、それじゃ。
つぐみ・セイムルート。創造主って何?古代神の1柱?それなら、
「勇者」が出張るのも当然だが。言ってること聞いてると違う気がするね?
琴理・理理ルート。「方舟」ってなにさ?「魔剣使い」の性質からしてそれってアリなの?
よしんば、アリとしたって使う意味がわからない。むしろ、御門家につかえる代々魔剣を受け継いできた
「魔剣使い」の一族ってしたほうが、琴理と合うんじゃない?
そも、琴理の設定からして可笑しくないか?設定詰め込みすぎ。
死者が見えたからって驚くことも、排斥される意味もわからん。偶に出てくるだろ、死者なんて。
結局、オチに繋がらないし。
真白・風音ルート。なんで聖王庁がウィザードの権益を守ろうとするんだ。
あの聖王がそんなことを命じるとは思えない。
世界を護るためウィザードを認めることはあれど、逆はない。
そもそも、美弥子が自分をウィザードの一部と考えるのが可笑しい。夢の時と言ってること違うだろ。
それと、「カサンドラ機関」ってなに?そう言うのがあってもおかしくないけど、
的中率100%はないだろ。そうすると、矛盾がいっぱい出てくるし。
他にも、「魔物使い」が「魔獣使い」になっていたりと細かいところの突っ込みは多数。
セッションを面白くするために、設定の一部、
もしくは全部を無視出来るのはGMの権利だが、逆につまらなくしてどうする。
一通り資料は読んだのだろうが、読んだだけ。愛が感じられない。
正直、こんな人にシナリオ書いて欲しくなかった。自分の方がもっと上手く書ける。
いや、全国にいるGM諸氏の方が絶対に良い物が書けるぞ!
つまり、ここまでの乱文で言いたいことはただ一つ。
原作ファンが買う価値はない。
【カードゲーム部分】
本作ではAGVの途中にSLGと言った方が良いようなカードゲームが入っていますが、
これがゲームの評価に影を落とします。なんというか、イライラするんですよね、これ。
ゲームの内容でイライラしたのは本当に久しぶりです。
何処がイライラするのかは下記の通り。
カードゲームがメインではなく、AGVがメインであること。
話の腰を折るような感じで入ってくるし、さらにスキップ出来ないから複数回プレイの障害になります。
敵の行動の行動が、非常に嫌らしいこと。これは説明するのが難しいのですが、
たとえば敵との戦力差がある状態で、やっと敵を倒したのに其れを無にするように増援を呼んできたり。
あるいは、こちらの手が打ちようがない状況で袋だたきにあってやられたり。
相手が人間ならまだ解るが、コンピュータにやられると非常に腹が立ちます。
用語やキャラの能力などが中途半端にしか原作に依っていない。
あげるときりがないので言いませんが、原作に依るか依らないかハッキリして欲しい。
なんかもう、イライラ通り越して悲しくなります。
まったくもって、このカードゲームを入れる意味がわかりません。
こんなの作る余力があるなら、シナリオの完成度を上げてくれ!
と、あんまりいじめるとかわいそうなのでここでフォロー。
一応、ゲームバランスは良いのではないでしょうか。
ぎりぎりに追い込まれることはあっても、殆ど逆転出来きます。
とはいえ、その追い込まれる段階でイライラするのですから、意味がないのですが。
【グラフィック】
まず、常識的な突っ込みを一つ。
いくら転校生って言ったって、前の学校の制服、一週間以上も着っぱなしってのはあり得ないだろ。
普通は転校前に揃える物だし、任務で送り込まれてるなら、なおさら目立たないようにするモンだろうに・・・・・
原画さんは、石田ヒロユキ(原作の原画さん)・・・・ではなく、別な人。
まあ、別段下手な方ではありませんが・・・なんかちょっと期待はずれ。
さて、あんまり言いたくないのですが、問題点がいくつか。
絵が酷く少ない。
立ち絵は各キャラ1パターン(表情・服装違い抜きで)しかありませんし
、一枚絵は総数85枚。圧倒的に少なすぎ。
もうちょっとここぞ!と言うところで欲しい。具体的に言うと、戦闘シーン&クライマックスのが。
デザインが原作に沿っていない。
原画さんは原作を知らないのでしょうか?琴理の巫女服には目を瞑るけれど、
真白のガンナーズブルームぐらいはしっかり書いてくれ・・・・お願いだから。
【音声】
声優さんも普通、音楽も普通。取り立てて誉める部分もなければ、貶す部分もない。
なんつうか・・・・もう、別にどうでもいいや・・・・・・
【エロ】
豊富です。以上。
もうこれ以上解説する気力もないので、上の様に一言で終わりにしたいところですが、一応最低限はやっておきましょう。
各ヒロインに2回、その他1回づつ。全て和姦です。
正直、物語に感情移入出来なきゃ面白くも何ともないと思います・・・つまり、自分では評価出来ません。
■■■まとめ&投稿人への投票■■■
まとめ
書いていて非常に悲しい。
期待した俺が悪いのか?そう思わされる内容です。
つまらない訳じゃないんですよ。明らかに平均より優れている作品です。
ですが、原作ファンが求めていたものと、RUNEがウリにしたかった物が違った。
あるいは、そもそもRUNEは原作ファンのことなぞ考えてもいなかった。
そうとしか言えません。
ハッキリ言って、ナイトウィザードの名前を使う意味がない。
良くFEAR(原作の制作会社)が名前を使うことを許可したモンだ。
原作ファンにはお勧めしない。
知らない人はそこそこ面白い。
結局、これで言うことオシマイです。
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