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■■■序文■■■
【Touch Me 〜恋のおくすり〜】は、お嬢様女子校に通う純粋培養で育った
純粋無垢な少女達に×××を握らせ、さらには手コキから足コキまであらゆる“お触りプレイ”
を教え込むその筋の人にはたまらないマニアックなエロゲーです。
…嘘です。
【Touch Me 〜恋のおくすり〜】は、女子校に食堂の料理人として潜入した主人公が、
こっそりと狙いを定めた女生徒に媚薬を盛って、初めての感覚に戸惑う女生徒に
1から性の教育を教え込むという鬼畜な調教SLGなのです!
…すいません、それも嘘でした。
時は1999年の世紀末。エロゲー業界はいまだ純愛ゲーのブームを引きずっていて、
ほとんどのソフトハウスが一本は純愛モノのエロゲーを出していました。
そんな中、ソフトハウス・ミンクが満を持して発表した純愛ゲーこそが、
この【Touch Me 〜恋のおくすり〜】なのです!
■■■簡単な紹介■■■
>ストーリー
あなたは女子校の校医。
女の子たちは、恋や勉強の悩み、せいいっぱいの真心を持って、あなたに接してきます。
あなたは彼女たちの想いに応えることができるでしょうか…。
>こんなのです
主人公は、医者の卵でありながら女の子が大の苦手です。
その苦手っぷりは凄まじく、触ることさえ出来ない上に言動さえおかしくなるという始末。
こんなんでまともに診察できるわけはありません。
でも、医大は首席で卒業。何故。
そんな不思議な主人公ですが、女性アレルギーを治すため、
親のコネで無理矢理に女子校の保健医にさせられました。
色々な女の子との出会いを経て、主人公は女性アレルギーを治して、
真の医者へと変わっていくのです!
■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■
普通のラブコメやりたい人はオススメです。
コテコテです。
>システムとか
恋愛アドベンチャーゲームの基本に忠実な、
【移動できる場所を選択】→【女の子がいたら会話イベント】→【会話イベントで好感度がたまったら大きなイベント】
というシステムをとっています。
ですが、校舎をいくらウロウロしても、女の子とのイベントどころか、初遭遇さえままならない始末!
嬉し恥ずかしの女子校ライフどころか、東京砂漠も真っ青の無人っぷりに、心の中を冷たい風が吹きます。
たまに会ったと思ったら、2、3会話を交わしただけでそそくさと立ち去っていく女の子達。
そりゃそうです。普通学校で保健医と遭遇しても長話したりしませんよね?
むしろ少しは為して立ち去るのが普通の対応です。
……これが、リアルワールド!
まぁ、なんとか気を取り直して、セーブ&ロードの繰り返しによる
ローラー作戦を展開することで攻略はなんとかなります。
そして、やっとHシーンに突入したところで、プレイヤーは初めてこのゲームの題名の真意を知るのです。
Hシーンが、クリック方式なのです。
初めて男に触れられる女の子のドキドキを再現!
女子校という閉鎖世界で純真無垢に育った少女とのHシーンをあらわすにはこれ以上ない、
素晴らしいシステムだと言えるでしょう!!
しかし、しばらくプレイしていると、突然、プレイヤーは現実に気付いてしまうのです。
ああ、なんかこれスゲェ面倒くさい……と。
クリック方式のHシーンに、私は一つの思い出があります。
エロゲーと言ったらPC−98が全盛だった時代。
私は生まれて初めてプレイするエロゲー。
もう題名も思い出せないアドベンチャーもののエロゲーの攻略に挑戦していました。
当時はまだ純愛ゲーなどがあまりなかった時代、
そのゲームもHを絡めた探偵ものかなにかだったと思うのですが、
Hシーンがやはりクリック方式だったのです。
話も佳境も入り、やっと主人公がヒロインと結ばれるHシーンで悲劇は起こりました。
クリックする箇所の判定が厳しすぎて、いくらクリックしてもHシーンを進めることが出来ないのです!
画面は裸のヒロインを映したまま、黙々画面をクリックしまくる私。
そのまま3時間ぐらいが過ぎても、話は前に進むことは決してありませんでした。
こうして、私は生まれて初めてプレイしたエロゲーを、
『Hシーンからゲームを進められないから』という情けなさ過ぎる理由で攻略を断念する羽目になったのです。
その時の悔し涙の味は未だに忘れられません。
今では、ポリゴンモノや、痴漢モノなどでゲームとしての完成度の高いクリック方式の
Hシーンが存在しますが、技術の開発初期にはこうした悲劇も多く生んでいるのです。
そんな暗黒時代がエロゲー業界に存在したことを、エロゲーをプレイする皆さんは決して忘れないでください。
とかいう過去が、思わず走馬燈のようによぎるクリック方式のHシーンですが。
とりあえず、このゲームに関しては“面倒くさい”のレベルで済んでるのでなんとか許容範囲です。
>CGとか
派手な色使いで目がチカチカしますが、数多くの美少女ゲームを攻略してきた古強者どもの前では全然許容範囲です。
陵辱シーンとかがないのが欠点です(純愛モノにはありません)。
あと、教師モノなのに同僚の女教師のHシーンが全くないというのも大きなマイナスです。残念過ぎます。
>声とか
このゲームのキャラの声を聞いていると、ひと昔前のエロゲー業界の微妙な声優ばかりが
声を当てていた懐かしい時代を思い出すことができます。
今では、エロゲーと言えどほとんどの声優が実力のある人ばかりで、
ゲームの声優で違和感を感じることはほとんどありません。
しかし、昔はむしろ違和感のある声優の方が大部分でした。
むしろ、違和感どころかとてつもないダミ声で、キャラクターがやけに可愛いだけに
胃に穴が空くほどのギャップに苦しんだこともあります。
そんな時に、キャラクターごとに音声をON/OFFする機能がついているととても助かったものです。
そう、キャラクターごとの音声ON/OFFを可能にするシステムの起源は、
微妙すぎる声優さん対策として作られたユーザーフレンドリーなシステムにあるのです!
たぶん嘘ですけれど。
しかし、この微妙な違和感は、今考えるとそれはそれで味と言えた気もします。
このゲームの声を聞くとそんな懐かしさにも似た感慨が浮かび上がってくるのです。
>その他
このゲームを購入するなら、初回限定版がオススメです。
4大特典と題して、
1.CDキャリングケース
2.ピンズセット
3.音楽CD
4.トレーディングカードセット
が入っています。
CDキャリングケースは、絵柄とかは気にしなければ普通にCD入れるのに便利な品物です。
ピンズセットは………ピンズ用にデフォルメされたキャラは、ゲーム内のキャラとあんまり似てないというか、
むしろこっちの方が可愛い気がします。
音楽CDには、純愛ゲーらしいコテコテのOPとかEDテーマが入っていて、聞くとこっ恥ずかしくなること間違いなし!
そして、トレーデイングカードセットは、このゲームま全ヒロインのカードがもれなく付いてきます!
さらには、PSソフト【トゥルーラブストーリー】のキャラクターのカードまで付いてくるのです!
……中古の品ですごめんなさい。
前持ってた人、何故にわざわざ【トゥーラブストーリー】のトレーディングカードを特典に忍ばせますか?
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