投稿エロゲー感想者*どっかのだれか

 白詰草話(Littlewitch/2002-07-05)

 エロゲーのジャンル ADV  CD枚数   枚組
 エロゲー感想者の満足度
 CGのおおかな枚数  枚(エロ系48枚)
 夜のオカズ度
 エッチCGの割合  30%くらい
 エロゲーの属性
 (属性の説明)
お見事  音声の有無  なし
 動画の有無  なし
このソフトの現在の価格は? ▼新品参考中古参考

  ■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■

FFD(※1)システムを売り物にした新感覚AVG、白詰草話。
第一弾という事で若干荒削りな部分も有りますが——

 あらすじ(メーカーの物をベースに)    
 
 津名川宗慈は少女たちのもとに急ぐ。『エクストラ』
——彼の研究対象にして、最愛の家族。それは『ヒト』に近く『ヒト』で無い物。
24対目の遺伝子、それが彼女達を『ヒト』と分かつ。

繰り返される実験と訓練は彼女たちの日常だった。
訓練を終えた少女たちは満面の笑みで津名川を迎える。
それはまるでピクニックの帰り道かのように。

しかし穏やかな日常は、突然の爆発音で破られた。

正体不明の軍事ロボットによる研究所襲撃
——エマ、透花、沙友。そして周りの人間達の運命が弄ばれていく。
——そう、それはまるで神の導きかのように。


 
ストーリーの繋ぎに対する評価——60点
 
 漫画、アニメのように一話一話分離させているのですが、
その度に毎回カットインが入るのが面倒でした。
比較的穏やかなシーンからいきなり大音量でギターが入って来るので、
結局飛ばすだけになりがちです。勿体無い。
 それと、ムービーも所々で入るのですが……
これがお世辞にも出来が良いとは言えずしかも使い回しの場合が有るので、
カット機能を使ってカットしてしまった方が良いかと思います。
 まぁ、好みは様々ですので60点くらいはあげられるかと。



シナリオ自体の出来や台詞回し——70点
 
 最初は少女との緩やかな話が続くのですが、
中盤一瞬ロボット物になったと思ったら、今度はSF気味に話が飛び、
最後は宗教観念的な話題になるので好みが大きく分かれる所だと思います。
注意点としては聖書の話が結構派手に出てきます。
熱心なキリスト教信者の方はちょっと嫌気を感じてしまうかもしれないので注意を。
それと全く宗教や観念的な話題に興味が無い人も、
後半の辺りで面白く無いという印象を受けるかもしれません。

僕自身は敬謙なキリスト教徒でも無ければ、
聖書を齧った経験が全く無いわけでも無いので何気に楽しめました。
よって個人評価から十点引いて70点にしてみました。
ちなみに、一周の間にどの子を攻略……という感じのゲームでは有りません。
また、H時のみFFDシステムを意図的にオフにして有ります。これは評価が分かれそう。
個人的には普通にFFDシステムで流して欲しかったです。
多分それだと全くHにならないんでしょうが。


 
CG——85点

 最初に言っておきますが、夜のオカズには成り難いです。
ただ、どの絵も水彩画風に丁寧に仕上げてあり見ているだけで癒されます。
女の子の絵も上手いです。思わず子供が欲しくなる……かな?
僕個人としては子供が遊んでるのを見るだけで幸せ故、大変満足出来ました。
よって90点からH臭く無いという事で5点を引いて85点で。



サウンド関係——95点

 「この曲が!」というのは無いのですが、
どの曲も丁寧かつ絵とシナリオの雰囲気を壊さないように作って有ります。
ただ、惜しいかな。やはり色々なしがらみが有るのか
「ボーカル曲の魔術(※2)」からは抜け出せなかったようです。
本当は100点にしたいのですが、それだけ5点引いて95点という事で。



システム関連——95点

 サウンドに続いて「何が付いてる!」という訳では無いのですが、
インターフェース関係のアイコン処理等が大変分かり易く、全くストレスを感じさせません。
ちなみに装備品としてはこんな感じ。

セーブ関係 ファストセーブ(クリップ)1個、セーブ59個 計60個

サウンド&効果音調整 各5段階

スキップ関係、 基本速度調整(無段階)、スキップ(×1〜16)、
        スキップウェイト、(0〜5秒)

バックログ、CGモード(FFDシステムの関係上H絵のみ)、回想モード(連続再生機能有り)
ミュージックモード、ムービー再生選択…etc



 ※1→「フローティング・フレーム・ディレクター」システムの略。
メーカーホームページに詳しく載っているが、
平たく言えば漫画からのフィードバックに他ならない。
但し、動きが有る分若干アニメの要素も有るのかもしれない。
FLCL(※3)の第一話で「実験」と言っていたシステムを少し思い起こさせる。
きちんとコマ割りされているので漫画世代には堪らない物が。
ある意味万人向けとは成り得ない、とても惜しいシステムだと思う。

 ※2→個人用語。
僕はどうも人間の声とAVGのマッチングに疑問が有るようで、
毎回クリック連打か若しくはその時間を休憩にして飛ばしてしまう。
個人的はボーカル曲を一曲作るくらいだったら、
そのゲームの雰囲気に合った曲を1曲でも良いから多く作って欲しい切に願う。

 ※3→アニメーション、全6話。
 テンポの良いサウンドと迫力有る映像を武器にして、
整合性を余り考えずに実験要素を多数盛り込んだ作品。
 ボーカル曲もコレぐらい雰囲気に有っていれば文句が無いんだが……。




  ■■■まとめ&投稿人への投票■■■

最初に。今までHなゲームを楽しんでいた方がいきなりこれをやっても、
はっきり言って全く面白く無いと思います。
 読んだ限りメーカー側もその辺りは割り切っている感じなので、少し考え、少し泣く……。
そういうゲームを中心にプレイしている方で何か新しくそういう物がやりたいのであれば、
このゲームはお勧め出来ます。

それでは、以上でMizukaの乱文感想を終了させて頂きたいと思います。
最後まで御静聴頂き、誠に有り難うございました。


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