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10/10 の更新 ・感想は投稿人の"メフィスト "さんです〜
 鬼哭街  (Nitro+  2002.3.29)   
エロゲーのジャンル ストーリーノベル CDの枚数 本編枚 おまけ等 
エロゲー感想者の満足度 ■■■■■■■■ 実質的CG枚数  100
夜のオカズ度 エッチCGの比率  10パーセント
ゲーム属性 音声の有無  なし
アニメの有無  なし
■手短なゲームの内容
『World』
舞台は近未来の上海。
21世紀初頭におけるサイバネティクス技術の 実用化により、 肉体を機械化することで、
いとも容易に 超人的な体機能を身につけられるようになった。
そのため、テクノロジーの爛熟によって 退廃した犯罪都市では、
凶悪無双なサイボーグ達が跋扈していた。

『Story』
間違った未来、誰かが選択を誤った世界。
犯罪結社・青雲幇の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。
彼の名は孔濤羅。
かつては幇会の凶手(暗殺者)であり、生身のままにサイボーグと渡り合う『電磁発勁』の使い手である。
仲間の裏切りによって外地で死線をさまよった彼が、一年の時を経て上海に戻ってみれば、
すでに裏切り者たちは幇会の権力を掌握し、
そればかりか濤羅の最愛の妹までもが辱められ殺されていた。
怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、その手に復讐の剣を執る。

仇は五人。
いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを、
一人また一人と血祭りに上げながら、
孤高の剣鬼は魔都上海の夜闇を駆け抜ける。

■■ぶっちゃけたエロゲー感想
名作「Phantom Of Inferno」、「吸血殲鬼ヴェドゴニア」に続いての3作目となる
ニトロプラスのストーリーノベル。
早い話が電脳紙芝居。選択し皆無、当然分岐なしの一本道。

実は発売当初はそれほど期待してませんでした(許してニトロさん…)
だってねぇ…(何だよ/ぉ)中身は短いって言うし、サイバーだし、そもそも電脳紙芝居だよ紙芝居っ!?
でもシナリオはあの虚淵さんだし、結構期待をしても良いのではないだろうか?
と結局のところ手を出してしまった。

で、内容はと言うと・・・(以下)

〜システム〜

ゲーム性全く無し…零と書いてゼロ(まあストーリーノベルだし/笑)
音声も無し。
クリア後のCG閲覧やサウンドモードは有り。
他は普通のADVシステム。


〜シナリオ〜

最初から最後までまさに一本道。『AIR』のSUMMER編?みたいな…されど流石は虚淵さん。
プレイ開始〜…一章が始まったー。
そして「はっ?」と、気付けば、既に話に引き込まれていると言う文章力は健在です。

最初のウィーンガシャガシャ(意味不明)サイバーアームのおっさんから、
最後のアンタそれはチョット強すぎよ(何)のちょっと逝っちゃたお兄さんまで読み応え十分。

基本的には主人公のタオローが死地を経て一年ぶりに上海に舞い戻り、そこで最愛の妹、
瑞麗(ルイリー)の末路を知り、単身で今や犯罪結社の幹部に納まっている連中に
『復讐』〜と言う流れで始まります。
〜倒す仇は五人〜

樟賈寶(ジャン・ジャボウ)ウィーンガシャガシャのおっさん。人呼んで『金剛六臂』
朱笑嫣(チュウ・シャオヤン)胸出し姉さま(爆)。人呼んで『羅刹太后』
呉榮成(ン・ウィンシン)彼のドールルームにはヴェドのアレが…(ぇ)『網絡蠱毒』
斌偉信(ビン・ワイソン)策士策に溺れる…。人呼んで『百綜手』
劉豪軍(リュウ・ホージュン)人呼んで『鬼眼麗人』

以上の人たちが標的としている訳です。
つか、皆様…若干一名様を除けば恐ろしく強いです。何せ外家拳法を極めた上で
サイボーグ化してますし。
でも恐るべきは主人公の孔濤羅(コン・タオロー)さん。彼の場合は生身なのに…
いやはや彼らを凌ぐ鬼のような強さ、ただし生身ゆえに無敵ではなく、
サイバー殺しの必殺技を使うごとに、常に命を削りながらの勝利を得るという。
いいっすねぇ〜燃えます(笑)

他には主人公の傍らにいる懈怠な同伴者「ガイノイド」の少女。
そして仇たちが個々に所有するガイノイドの女性達。彼女らの存在がストーリーを敵討ちから、
失ったはずの妹を再び取り戻す…という微妙な方向へと変化させます。
そしてその過程で悩み苦悩する主人公。
結末こそあんな形ですけど十分楽しめます。

特筆すべきは何と言っても戦闘シーン。臨場感溢れるサウンドもさることながら、
虚淵さん特有のあの描写力は圧巻(特に4章の空中戦は凄過ぎ…汗)。
今回の文章は『ファントム』『ヴェドゴニア』等よりも、更に硬い点など目立ちました。
ただその辺、十分良い方向へと(ぇ)納得させる文章と描写だったかなとか。

〜グラフィック〜
原画担当は『ヴェドゴニア』の中央東口さん。賛否両論分かれますね…
少なくともエロゲー向きではない?(ぉ)ただこの手のゲームではピッタリあっているな〜と感想。
相変わらずの3D背景とかはやはり上手いですよね…
(しみじみと)特に武器とか乗り物等は流石はニトロっ!!(拍手)
可愛い系統とは対照的なカッコイイが主流。ペトルーシュカとか良い感じだったけど。

〜サウンド〜
BGMは全14曲。うちED曲「涙尽鈴音響」がボーカル曲。
全体的に良い出来です、点数つけるとしたら平均80点以上。」「Vow of Sword」とか
凄く雰囲気を出していて好き。
他にも戦闘中流れる「Sword dancerⅠ」とか「Supersonik Showdown」が非常によく出来ていました。
どこかで小耳に挟んだ話によると、ストーリーよりも曲の完成が早かったとか…。


〜総評〜
エロ度は少ない、と言うよりもおまけと言っても良いかも(笑)『萌え』に至っては皆無に等しいです
(ちびっこルイリとかある意味萌えかも知れませんが…)
全編ダークでバトルばっかしの作品です。

■■■まとめ
「Phantom Of Inferno」「吸血殲鬼ヴェドゴニア」等で虚淵節に嵌った人にはお勧め。
他にはサイバー武侠と訊いてピンッと来た方や、戦闘アクションが大好きだ〜とか言う人にも。

値段は普通のソフトよりもお手軽だし。
一本の質の良いアクション映画を見るつもりで買ってみても良いかも。

最後に、個人的に名台詞と笑台詞(ぇ)が一杯詰まってたかな?

「何もかも恐れん、人ならぬ鬼が。天意も知らぬ。神仏も知らぬ。我はこの一刀に賭ける修羅」とか、

「ひとたび抜き払ったが最後、刀圏を捉えた万物を、俺の意に先んじて斬って捨てる内家の刀は
意よりも疾い」など。

笑えた台詞とかは…

「ここまでの四手、どうやら音速よりも早かったらしい」
例の場面でのタオローさんの台詞。いや、カッコ良いのだけど…(爆)

■絵や内容の詳細はここから〜
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