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エロゲー感想者 とある社会人 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Nega0(ネガゼロ)(ETERNAL/2009-9-25) |
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この世界は人々の認識という、あやふやなもので できている。 各個人の認識は巨大な集合認識に繋がっていて、 それが世界の状況を決定しているのだと、 未来からやってきたらしいノートパソコン (のようなもの)の中の彼女は言った。 その認識を強引に世界に適用させ、 現実を曲げてしまう行為こそを、魔法と呼ぶのだと。 そして魔法を使うには、魔法の存在を信じる心と 環境が必要なのだと。 本当は存在しなかった嘘を、真実だと思いこめる心 が必要なのだと。 強引に書きかえた願いはやがて世界に大きな矛盾を 起こし、やがては世界のフリーズ現象を引き起こす。 そして、そんな魔法を使える魔法少女を増やす 七面倒な魔法少女が、近い将来出現してしまうと。 つまり、世界はピンチらしい。 「だかられーこさん、あなたの夢を信じない 心が必要なんです。 不条理を修正するデバッガーとなって、 このピンチを救ってください!」 ネガティブ少女の正義のスパナが、 ファンタジーを現実へと引き戻す。 さようなら、ご都合主義(ハッピーエンド)。 |
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そんな夢みたいな事 人それぞれ苦境を感じた時に願望をもつものですが 『そんな夢みたいな事』それが叶えられるとしたら? とても幸せなことなのでしょうが各々の叶えた夢と現実との矛盾が世界の摂理を歪め 世界の歩む時間が止まってしまう世界 それが本作の世界観。 世界の危機を救おうとする魔法少女もので従来のように世界を困らせている存在を討伐していくわけですが 世界を歪めた人びとにとっては理想的な世界でそれをデバックして現実に引き戻させる事になる 心地よい夢から場合によっては悪夢のような現実へと引き戻させる事になりかねずその責務に悩みながら活動していきます。 主人公の力強いサポートにより一人また一人と夢によって歪んだ現実を修正していく中で 新しい出会いが有り自分の戦う意味や親友が自分に対してもっていた気持ちに 気づいたりと精神的に成長していきます。 本当には存在しない嘘⇒真実 それがこの世界の魔法 これは置き換えてみれば いつのまにか真実のように伝わってしまう嘘 そして大多数が信じる事で真実となってしまう現象 それに対して人が打ち勝ち世界が前へと進むには? 最後までゲームを進めれば 単純でありながら心がけるべき大切なメッセージを製作者からプレイヤーは受け取る事が出来ると思います。 それは人により感動する結末かもしれませんし不条理に憤る結末として感じるかもしれません。 電波系のPVでの序盤のコミカルさからは予想だにしない感動の物語がクライマックスに向け駆け抜けていきます。 主人公が考え抜いた答え(メッセージ)、 これは実際に人が行動を決断する時に常に持ちうるべき思いなのかもしれません。 そう不安定な情勢にこそ持つべき心がけを。
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公式の紹介記事やPVを見た段階では 攻撃チェーンを繋いで爽快感を楽しむRPGとしての印象が強い本作であり プレイヤーによって様々な解釈と賛否両論が巻き起こった 長い闘い(デバック)の果てに待つ結末には まさに18禁ゲームとしてより大人へと一歩進める作品に仕上がっていると思います。 是非いま苦境に陥って落ち込み前向きに物事を考えられない人にこそ本作を手にとって遊んでいただきたいです。 単にバトル要素を楽しむゲームとしてもインターフェイスが分かりやすく クリア後にエクストラバトルといったやりこみ要素が有り バトルに勝てばご褒美要素的にエロイベントが発生し主要人物たちとのHイベントも一定毎 に挿まれエロゲーとしても満足できる作品です。 |
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