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シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION(FLAT/2009-04-24)

エロゲー感想者 らぴ夫
画像
新品・中古参考 
エロゲー感想者の満足度 8 点
夜のオカズ度 1 点
エロゲーのジャンル サスペンスADV
メーカーHP http://flat-software.com/
エロゲーの属性 シリアス感動・涙ゲー
DVD1枚組  CGのおおかな枚数 /134 枚差し分除く)
エッチCGの割合 10% 音声の有無 あり
システムの感触 普通 動画の有無 なし

■■■簡単な紹介■■■

閉鎖された廃墟、閉じ込められた13人のプレイヤー
仕掛けの仕込まれた首輪、トランプを模したPDA
72時間以内に与えられた条件をクリアしなければ首輪の仕掛けが発動する

こんな非現実的な状況を簡単に受け入れてしまうのは、
目の前に転がったそれが、かつて人間だったモノだからなのだろう

■■私的でお気楽なゲーム評■■

流石に歳を重ねて30代も半ばになりますと「人はいつか死ぬ」という事が、若い頃に比べると
 より感覚的にヒシヒシと感じられるようになりました。

 凄く幸せな事に、今のところ自分の祖母なども含め近親者の死は経験していないのですが
 うちの猫達も10歳近くなりまして病院に行く事もありますし、よくテレビで見知った人の死なんかの
 報を聞くと、昔よりも人ごとのようには聞こえなくなります。
 昨日は、プロレスラー・三沢光晴さんが亡くなり、ファンの事の悲嘆は言葉に尽くせないものが
 あるかと思います。 ほんと人は死ぬんだな〜こればかりは訳隔てなく。

 ただ、人はいつか死ぬ。の前提を後ろ向きに捉えても、生きてる間から死んでしまっているような
 人生になってしまいそうで悲しいですし、だからこそ、明るく楽しく生きよう♪と
 元気を出して今日もレッツエロゲーです。

 さて、なんでこんな事書いてるかと申しますと、ゲームの主人公達のメリット(?!)といいますか
 原則「彼ら彼女達は死にません」よね、作品の中で永遠に生き続けるのですが
 だからこそのゲームがシークレットゲームの魅力の一つではないかと思います。

 実は、同人の頃から有名でプレステでも発売され、最後の最後でエロを一部追加した
 のが今作なので、まったく全て知らない状態で買ったオイラはある意味で
 不幸とも言えるし、勝利者でもあるんですが、
 予備知識も偏見や崇拝の気持ちもないフラットな人間の感想になりましたので、
 同じようにソフトの存在自体知らない人に読んで頂けたらと思います。
 (詳しいやつに揚げ足取られそうだし(笑)

 さて、おおまかに感じた内容なんですが、昔流行って映画にもなった「バトルロワイヤル」て
 ありましたよね。あんな感じに近い。
 「自分が助かる為には与えられた条件(他人を殺す事などをクリアしなければならない」
 という閉鎖空間でのノベルになります(選択肢はないのでアドベンチャーではないような…)

 少しネタばれになってしまいますが、このゲームの魅力は、確かに極限の状況の中で
 それぞれの登場人物がいかなる判断をして生き残りを目指すか。というスリルとサスペンスに
 あるのだと思いますが、漫画の「バトルロワイヤル」が実際の人間と同じく
 「死んだら終わり」なのに対して、この「シークレットゲーム」では、エピソードが5つに分かれて
 いて、1のエピソードを見ないと、次のエピソードを現れませんが、それぞれのエピソードは
 繋がりはなく、主人公が最初に出会うヒロイン、展開などで、舞台や登場人物は同じなのに
 まったく違う物語を楽しめる。「つまり13人は死ぬけど死なない」

 これはヒロインの魅力や思い入れをほんと深めてくれていると思います。
 だって、「人は必ず死ぬ」という当たり前なルールの中で、アニメにせよ小説にせよ
 ヒロインや主人公の魅力を印象ずけるのって凄く難しいです。
 それこそ、「命がけ」の自己犠牲的な献身などは、各アニメの山場になりかねない
 重大な局面な訳で、読み手は感動するのですが、
 「シークレットゲーム」だと、元々命のやり取りがメインになるので、ヒロインの一人が可愛いな〜
 と思っても死にます。また、ヒロインに命を狙われます。また命がけで自分を
 助けてくれたり、瀬戸際の中でほっとするような和みの時間がきたりすると心から嬉しいです。
 常に 命がかかってるので、喜怒哀楽全てがいやでも心に残ります。

 そして、エピソードが変ると、そんな強い印象を持った13人みんながまた最初から
 今度は少し立場を変えて現れます。 前のエピソードでは、殺しあいをして憎んだ
 ヒロインと一緒になったりもします。

 そして、会話する事で、わかってくる訳です。 人間は一面性だけでは語れないことに。

 何度もエピソードを重ねていくと、それぞれの登場人物の抱えている背景や心の動き、
 なぜこういう行動に走ったのか…など一度の死では判らないままになる全てが
 見渡せるような作りは、ほんとゲームならでは楽しいですし、ヒロインへの思い入れが
 深まります。なんせ、オイラの好きなヒロインは命を狙われた事も命を助けた事も
 あるなんとも極限な魅力ですし(苦笑)

 主人公のやや運任せな展開やゲームのルールの細かさの割りに以外に単純に殺し合いしてる
 だけのようなおおざっぱさは好みによりますが、オイラは、ゲームは娯楽で
 この娯楽の方向性は、13人の登場人物の魅力を見ることだと思ってますので
 まあ、細かい事はいいかな〜と。

■■■結論■■■

ライアーゲームなんかのような、「謎解きの楽しさ」ではなく、やはり
 「バトルロワイヤル」のような、極限な状態での登場人物の生き様を
 感じるゲーム。とりわけ、ヒロイン達は各エピソードで状況が違ったら
 こうなっていた…という、色んな可能性や背景が見えてきて、ほんと
 思ってたゲームとまったく違ったのに楽しめました。

 え、…いや俺。なんかもっと極限状況化でのエロいゲームなのかと(苦笑)
 エロはほんとある意味ないような気がするくらい少しなのでエロ狙いは不可。

 麗佳さんがちなみに一番好きですかね〜やっぱり。

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