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| ■■■簡単な紹介■■■ |
 かつて住んでいた町に「秋末誠治」は3年ぶりに戻ってきた。幼なじみ「市倉さくら」。 小学校の頃から好きだったが引越しの日まで告白することはできなかった。 (今度こそ打ち明ける)誠治は決心していた。 転入先では偶然にもさくらと同じクラスだったが彼女に彼氏がいることを知ってしまう。 |
| ■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■ |
| はじめに プロ野球が開幕しました。 わが福岡では、「男投げ、男打ち」のCMと共に「王監督を胴上げしたい」とホークスの選手が 暑苦しいくらいのコメントと共に気合と根性を見せつけてくれています。 やっぱ野球はこのくらい暑苦しくてダサいものでないと行けません。 オイラが小学生の頃から見ていた野球は、水島漫画の「あぶさん」や「ドカベン」 や「野球狂の詩」のように、見た目にも暑苦しく、選手もガッツを全面に出して戦っていました。 それは、巨人も例外ではなく、中畑のガッツや江川のふてぶてしさ、篠塚のプレーなどには アンチ巨人のオイラも悔しいながら「さすが巨人の選手だ」との思いで見ていました。 そして、今年の開幕戦。 巨人戦の開幕戦視聴率が最低だったとのニュースが昨日流れていました。 勝ったのにも関わらずです。 今の野球には、「野球らしい」が抜け落ちいてるのではないかと不安になります。 格好いいユニフォームや演出、スマートであまり感情を出さない選手、成績よりも 顔やファッションに左右される人気。もはや昔の暑苦しさは消え、野球…というより ベースボールとカタカナにされるのを望んでいるかのようです。 でもね… 多分オイラ達、３０代以上の「野球狂」はそんな現代的なベースボールなぞ 見たくないんです。 格好良いスタイルは、Jリーグに任せて、野球は汗かいて 涙流してどこまでも日本らしくあって欲しいんです。 もはや、視聴率的にも見向きもされなくなった今年こそ、 いい加減「野球らしさとは何か?」を考えた人気回復を目指してほしいもんです。 …ていかん野球の話でこんなに埋まっちまった 何を言わんとしてたのかといいますと。 「エロゲーの原点に戻った作品」な事を書くつもりが、野球見ながら書いてたので こんな事に(苦笑) 話をいい加減エロゲ方向に進めます。 さて、エロゲーの中で、原点とも言えるエロは、やはり「日常にそくしたエロ」 つまり、普段の何気ない暮らしの中で風が吹いてパンチラ見れたり、 エスカレーターに乗ったらパンチラ見れたり、前からくる自転車を見たら サドル越しにパンチラ見えたりと(パンチラばっかかよ…) 何気ないエロから 始まります。こうした、どんなシチュでエロを発生されるか…と古(いにしえ)の エロい人は試行錯誤を重ね、ソフトな性格の人は「ヒロインを出して愛を育む中で エッチな事を重ねていく」事でエロを表現し、ハードな人は「現実にある法律の 壁をやぶって凌辱するなどしたい放題エロ」をありにする事でエロエロに表現 していきました。 が、ここにきて、それぞれのジャンルに頭打ち感!! (まあいつの時代も頭打ち感の中なんでしょうけどね) 少し似たようなジャンルが出過ぎてしまい、胸焼けしそうな思いを抱いて いたとこだったんですが、今回の作品なにげに 「革命やぁぁぁ」とちょっと感動してしまいました。 なんつ〜か、今までにありそうでなかったシナリオ。 エロの原点を抑えつつも、今までになかった感情を喚起させてくれます。 やっぱ頭打ちになったら初心に返る事やな〜  感想凄く説明しにくいエロゲです。 ゲームは選択式のアドベンチャー 主人公が好きなヒロインには既に彼氏がいます。 が、そのカップルが事故で入院。ヒロインの元にかけつけた主人公でしたが、 なんとヒロインは事故のショックで目が見えなくなっていました。 回復には２ヶ月程度が必要との事、しかもヒロインは声など似てる事から 主人公と自分の彼氏を勘違い。そんな状況で話しは始まります。 入院している彼女は「目がこのまま見えないままなのかも…」という不安と初めての 暗闇の世界にとまどい、感情の起伏が激しく、完全に彼氏と信じきっている 主人公に甘えてきたり、逆に不安や怒りをぶつけたりと、入院生活を送るのですが、 入院生活が凄く生々しくてリアル。ヒロインは目が見えないので、食事の手伝いをしたり 着替えの手伝いや更には身体を拭いてあげたりとエロが目的じゃないのに、 見えてしまう下着、綺麗なオッパイなど興奮。 この「興奮の構造」というのが、ヒロインとは恋人同士じゃないのに騙している事からくる背徳感と 彼氏にはこんな姿も見れるのか…という嫉妬の心と、目が見えない事で自分の思うがままにできる 支配欲とかもろもろの感情が交じった複雑なエロさで、このゲームの最大の長所ではないかと 思います。 目が見えない彼女との入院生活は日ごとに親密さをましていき、キス程度だった関係が ヒロインが求めてくるようになってきてエッチに…と不安な心を身体の接触で繋ぎ止めたい かのような心理の描写や展開は見事です。あまりシナリオ読まないヌキゲバカのオイラも 引き込まれました。 更に、うまい構造な事に、ヒロインと一緒に事故に遭い同じく入院している彼氏の存在があります。 彼の元にも報告に顔を出すことができて、選択するならば、今の状況を克明に聞かせて やる事もできるし、逆に嘘で誤魔化すことも、会いに行くこと自体しない事もできます。 寝取るかのような展開も、純愛的な動きも自由自在なゲームながら、こうした彼氏の 存在で、物語が凄くもっともらしく、そして自分のゲーム上の選択の意味を 生々しく表してくれています。 ゲーム中で確認してくれるかのような彼氏の存在はほんと良いです。 また、ヒロインに付いている巨乳でエッチな看護婦さんの存在もまた、ヒロインとの関係の バランスの上で重要で、彼女との関係を純愛的にうまく抑えるのもエロ方向に更に発展させる 事も看護婦さんとの関係次第であります。 と、いう感じで、最近の和姦系エロにありがちな「意味無くみんな主人公を愛している」 「主人公←ヒロイン全員」 という一方的なエロの構図ではなく、 ヒロイン→主人公←看護婦 ↑ 彼氏 とまあ、複数の要素がうまく絡まりっている状態を楽しむ事が可能です。 実際、彼氏の事が好きな下級生とか他のエッチ可能ヒロインもいますので、より生々しくて リアル。 そんな訳で、この展開から、エンドは１つ…な訳はなく、なんと４２。 俺まで７しか見てない訳で、凄いエンド数です(苦笑) |
| ■■■ま・と・め■■■ |
| エロゲーはエロい男の夢をゲームとして表現する事だと思っていたが、 「男の夢」部分の「夢」部分だけが誇張されてハーレムものやら、ご都合な展開のファンタジーやら ひたすら甘いだけの陳腐でそれこそ、夢ですらない安っぽいエロゲーが増えすぎた。 エロはリアルな生活の中から生まれ、エロい夢を思い描いたとこに根ざしている訳で 今回のエロゲで入院生活の生々しいエロは嘘くさくなくて、それでいて夢でしかあり得ない 凄く新鮮で快適な居心地のエロゲでした。 彼女のセリフで身体を拭いてあげたりする時に、臭いとか気にしてたりする会話があるんですが、 凄くヒロインの身体が嘘っぽくない生身のような感覚を持てた。 ほんと、エロの原点は日常からですな。 |
Swindle(M no Violet/2006-12-29)
