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■■■簡単な紹介■■■ | ||
【あらすじ】 ──世界は、静かに終末を迎えようとしている。 西暦2022年。世界は原因不明の死に至る病に冒されていた。隣接する多重次元世界が融合し、 異空間化してしまうという「散花蝕(ペトレーション)」と呼ばれる次元融合現象である。 汚染地域は人間が近寄ることを頑なに拒み、その領域は徐々に拡大しつつあった……。 そんなある日。九州の片田舎で普通の学生として生きていた「丸目蔵人」は文部科学省の発行した召喚状で、 突如として、東京湾の新規埋め立て地に造成された新東雲学園都市に連れてこられることになった。 自分にどんな役割があるのか、それにどんな意味があるのか…全く知ることの無いままに。 けれど、刻一刻とそれを許さぬように世界は滅亡への道を辿り始める。 手に携えるは幼い頃から鍛え続けてきた剣術と、一振りの刀剣のみ。 そして蔵人は、そこで自らの運命をそれぞれに斬り拓こうとする少女たちと出逢う──。 逃れる術のない蒼き天蓋の下で──今、少年少女達の未来への戦い、 「終末幻想」の物語が静かに幕を開けようとしていた……。 キャラメルBOX サイト内より抜粋 |
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■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■ | ||
【始めに】 どうも、毎度おなじみ突撃三士です。 さて、世界の終わりがすぐそこまで迫ってきています。貴方はどうしますか? なんてのは、美少女ゲームに限らず「物語」の中では結構ポピュラーな設定だったりします。 故に、何処にオリジナリティを求めるのかというのは「物語」として重要なことでしょう。 ということで、今回はキャラメルBOXの「終末少女幻想アリスマチック」 のレビューをお送りしたいと思います。 「処女はボクに恋してる」のアニメ化やら、新作の発売やら最近勢いに乗っている感のある キャラメルBOXが送る世界終末譚。 さて、その実力はいかに? それでは、早速内容を見ていきましょう。 【シナリオ】 世界終末譚にバガボンド(宮本武蔵が主人公のコミック)を足して、クトゥルフ風味に仕上がってました。 特に戦闘シーンは熱い。まさに真剣勝負。 主人公の使うタイ捨流を始めとして、新影流、二天一流など実際にある流派でリアルなチャンバラしてます。 一瞬でも気を抜けば、そこでアウトという緊張感。 これがかなりゾクゾクくる。 ここら辺の表現は非常に秀逸だと感じました。 【まあやっぱり恒例のダメ出しも】 なんというか、中途半端なんですよね。 世界を救うのも、チャンバラも、恋愛も。 どれもコレも、突き抜けて訴えかけてくるモノがない。 ある意味調和が取れているとも言えるけれど……それが面白いに繋がるわけでもない。 話の中心が見えなくて、筋がぶれてしまっているんですね。 世界を救うのだからもっと絶望を。 チャンバラなのだからもっと命の遣り取りを。 恋愛するんだからもっといちゃつきを。 戦闘の表現が秀逸だっただけに、惜しい感じがします。 【グラフィック】 原画がいつもののり太さんじゃなく、クロサキさんという方。 上手い下手ではなくて、何となく違和感を感じます。 やっぱりキャラメルBOX=原画のり太というのが頭にあるからなのだろうか。 それはそれとして。 戦闘モノとしてのエフェクトを始めとするグラフィック関係は及第点でしょう。 個人的にはもっと戦闘シーンのCGが欲しい所ではありますが。 あと、キャラメルBOX作ではお馴染みの章立てとTVアニメじみたOP&次回予告は、 今回も良い味出してますね。 こういうのは好きですな。 【BGM】 BGMは全22曲。うち、3曲がボーカル曲。 OP曲「SINCLAIR」、挿入歌「CORE」はキャラメルBOXではお馴染みの榊原ゆいさんヴォーカル。 ED曲「WHISPER MOON」はなんとヴォーカル中原涼。 うむむ、中原涼のファンなのでナイスとしか言えない自分がここにいる…… 実際、EDは良い曲でしたよ。その他は、まあいつも通りって所ですか。 【システム関連】 骨牌システムというのがあるのですが……むぅ、正直意味ないなと。 確かにフラグ管理には便利かも知れませんけれど、物語に組み込むなら組み込むなりに やり方があるんではないかと思うんですよ。 どーにも印象が薄く、別になくとも良い物でした。 |
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■■■ま・と・め■■■ | ||
【まとめ】 こういう雰囲気、所謂伝奇モノは大好きです。 「私の恋は、世界を救う——。」というキャッチコピーも悪くありません。 なんですが、どうにもそれらを上手く消化できていない感がありました。 大作の予感はあったんですが、予感だけで終わったと言うか…… 悪くはないんですが、やっぱり突き抜けた面白さがないのは痛いところ。 期待はずれという程ではないが、やはり惜しいとしか言えない作品でした。 |
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