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■■■簡単な紹介■■■ | ||
【あらすじ】 一つは三つであり、三つは一つ。 三人の少女達が背負う宿命。 それは、まるで一本の縺れ合う糸のように……。 月が輝く静かな夜。 絡み合う指先は熱く。 白く煙る朝霧の中。 見つめ合う眼差しは優しく。 夕暮れに染まる街。 惹かれ合う想いは切なく。 三つの交錯する想いの行く末。 彼女達との運命的な出会いの瞬間、 その物語は静かに幕を開ける—— Alcot サイト内より抜粋 |
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■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■ | ||
【始めに】 どうも、毎度おなじみ突撃三士です。 triptych。 (1)キリスト教美術で、三枚の板に描かれ、蝶番(ちょうつがい)で留められた祭壇用の聖画像。トリプティカ。 (2)三幅対をなす連作。 のっけから何を書いているのか、と疑問に思ったかも知れませんが。 今回はAlcotの「Triptych」のレビューをお送りしたいと思います。 トレーディングフィギュアが発売されるなど、キャラについてはそれなりに人気がある模様の本作。 ゲームとしては一体どうなのか。 それでは、早速内容を見ていきましょう。 【シナリオ】 一言で言うと、前振り長すぎ。 なんと言いましょうか、筋となるべきラインが明かされるのが非常に遅い。 いや、伏線の張り方が下手くそと言った方が良いでしょうか。 なにか謎があるのは解るのに、その謎の輪郭すらも解らず、主人公はただその場限りの 行動を繰り返すだけ。いや、それじゃダメだろ。 これが致命的なほどの中だるみを生み出してます。 もっと早い段階で「敵」の存在を明かすとかやりようはあったと思うんだが…… さらに言えば、人物の付加設定のシェイプアップも必要かと。 色々と設定がくっつきすぎて、話の筋がぶれてます。 もうちょっとスマートな方が話もスッキリすると思うのですが。 だが、終盤明かされる真相やその他演出に関しては一読の価値はあったと思います。 なるほど、タイトルの「Triptych」はそう言う意味だったのかと納得できるし、そう言う表現の仕方は悪くない。 まあ、全体を見ればやはり「イマイチ」感は拭えないところです。 【グラフィック】 ゴスロリで衣装を統一されたヒロインズは、トレーディングフィギュアになるだけあってキャラ造形はお見事。 塗りも悪くなく、ケチの付け所はありません。 ただ。立ち絵表示が1人だけってのはどうだろう? キャラ同士の掛け合いが少ない本作ではあまり違和感が出なかったけれど、 それでもやっぱり複数人表示はして欲しいところ。 【サウンド】 ミュージックモードに登録されているBGMは全41曲。 美少女ゲームとしては珍しい、暗めのクラシック調のBGMで、統一感があり、 物語のイメージを強めています。 また、物語が進む毎にタイトル画面が変わるのは良くありますが、 それに合わせてタイトル曲も別ヴァージョンになるのも珍しいところ。 その他、ミュージックモードに何故か登録されていませんが、メインテーマと各ヒロインテーマ、 合わせて4曲のボーカル曲があります。これも珍しい。 ED曲がボーカル曲じゃないのも、これまた珍しい。 とまあ、音関係は細かいところまで凝っています。なかなか好感触。 声は主人公以外のフルボイス。 声優さんは名前が知れている人ばかりで、やっぱり安定感がありますね。 総じて、サウンド関係は悪くありませんでした。 【エロ】 シーン総数18。女性キャラクター全員に最低1シーンはある親切設計(?)。 その内、7シーンはAPPENDIX、つまり番外編。 本編内とは違って、主人公がエロ方向に暴走してるのがほとんど。 ただ、最後のAPPENDIXだけはちょっと毛色が違い、物語を補完するようなものでした。 どんな話かは内緒にしておきますが、なんだかファンディスクの短編読んでいるような感じ。 ストーリー性を深める役に立っていて、上手いと思いました。 |
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■■■ま・と・め■■■ | ||
【まとめ】 グラフィックその他の完成度は高いのに、肝心のストーリーがどうしようもない。 正直言って期待はずれも良いところでした。 雰囲気も悪くないし、真相も悪くないのに、魅せ方が足りなかった。 もっとこうすれば良かったのに、という具体案が浮かぶくらい、残念でなりません。 まあ、いくら残念残念言ったところで、オススメできない作品であるのは変わらないところなんですがね。 |
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