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 始めに
サンデーの漫画、「モンキーターン」をゲーム化した「ボートレース」です。
メーカーの紹介ページに、豪快に「オートレース」と誤記されていたのは
笑いましたが、同じような指摘が死ぬほどあったんでしょう。今見たらシレっと書き
変えてるあたり、間抜けではあります。
いかにも競艇知らない奴が作ったんじゃ…と不安になるネタです。
さて、このゲームを作るにあたり、一番の問題は何かと言えば、
「一体このゲームは誰に好まれるように作るべきなのか?」
ではないかと思います。
極論は二つ。
ズバリ 「モンキーターンの読者」に喜ばれるゲーム、または、「競艇ファン」が楽しめるゲーム。
この二択になるかと思います。
そして、「モンキーターン読者」向きのゲームに作ってますこのゲーム。
良いところ…
・キャラの感じやレース中に音声がカットインされるのは良し。
更に、女性キャラ(青島とか小林さんとかね)の
「抜いちゃだめぇぇぇぇ」とか 「行かせてぇぇぇぇぇ」…
なんかエロいんですが変な風に(苦笑)
・ゲーム自体はなかなかリアルに良く出来ていて、ターンの雰囲気や、引き波による
艇の挙動なんかは手応えあり。モンキーターンだけでなく、原作にもある
Vモンキーや、池田浩二ばりのウィリーモンキーなどができたりして、競艇ファンも
ツケマイをかけたり、差しに構えるなど自分の狙ったところにドンピシャ行けば
かなり興奮できます。
また、競艇場自体の作りもなかなか細かくて、実際通い慣れてる福岡競艇を思いだしても
大きく変なところはあまりなくて感激しましたし、また競艇場による「うねり」や
水面の硬さなど、おおっ実際走ったらこんな感じなんや〜という気分を味わえます。
・OPはスタッフロールなしのアニメ版モンキーターンOP。
悪いところ…
・ストーリーモードは、ほんとに文字通りミッションクリア→次のミッションへって感じで話が
展開。原作キャラを交えての会話シーンなどは、それはそれで楽しいですが、
B2級から始まって、ゲームのキャラ達と勝負を繰り広げながら、A１級を目指し、最後は
賞金王を目指す実際の競艇に近いシステムを想像してたので、ガッカリ。
競艇の仕組みを知らない方の購入が大半なので、ここの部分は切られた感じです。
ダビスタくらい作りこんで良いと思うけど、競馬より更に理解できるファン層が少ないのが
哀しい。
・指が痛い(まじで) 直線では前傾姿勢なんですが、これがキーの上方向。
つまりレース中、かなり押しっぱなし。更に、×ボタンのスロットルも旋回時以外ほぼ
押しっぱなし。あまりに痛くて、オプションのキー変更で変えましたが
気づかないと絶対豆できますこれ。
変なところ…
・爽快感を出す為に仕方ないですが、ゲームのバランス悪すぎ。
直線での伸びなど、引き波を差し引いてもありえね〜くらい追いつくし、追いつかれる。
ピット離れはリアルなのに、コース取りは競り合いもクソもなく魅力なし。
新人なんだから、進入は６枠だろが６枠。(とか怒りたくなる人には向いてませんこのゲーム)
艇の起こしの位置(自分が助走待機する位置ね)も固定。
(４月からスタート展示の進入はほぼ自由になったんだから好きなところから進入させろと怒りたくなるが
まあゲームですし)
・スタートのシステムは良いけど、バランスが悪いので、スタート自体の意味が
薄くオートスタートでも構わないし、これも信じられね〜くらいA1レーサーにはぶっチギられる。
・モーターの抽選があるのは良い感じなのに、単なるモーターの特性の違いのみで、
性能の良い悪いはたいして変わらん。あまり意味がない。
・アニメでは、結構実在の競艇選手をもじった名前のレーサーが多数登場(名前だけが多いけどね)
するが、こちらはオリジナルばかりの為、ニヤリとする部分は少ない。またアニメ版のキャラも
妙に少ない。おいおい、地味系なキャラやここ半年のキャラはアウトかよ。
・オリジナルキャラの男。そうお前だよお前、ヤマト競艇学校はみんな坊主だろが坊主。
なんじゃ〜その金髪は、選手以前に首じゃ首。
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