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  投稿エロゲー感想者*突撃三士

 Fate/stay night(TYPE-MOON/2004-01-30)

 エロゲーのジャンル 大作ADV  CD枚数   枚組 
 エロゲー感想者の満足度 
10
 CGのおおかな枚数  245枚(挿し分含まず)
 夜のオカズ度
 エッチCGの割合  10%くらい
 エロゲーの属性
 (属性の説明)
お見事  音声の有無  なし
 動画の有無  なし
このソフトの現在の価格は? ▼買取価格参考ページ

  ■■■簡単な紹介■■■

【あらすじ】
 聖杯戦争。

 最高位の聖遺物、聖杯を実現させるための儀式。
 儀式への参加条件は二つ。
 魔術師である事と、聖杯に選ばれた寄り代である事。
 (ただし適性があるのなら、魔術の経験は問わないとする)

 選ばれる寄り代は7人、与えられる使い魔も7役割。

 聖杯は一つきり。
 奇跡を欲するなら、汝。
 自らの力を以て、最強を証明せよ。
                    TYPE−MOON HPより抜粋

  ■■■ぶっちゃけたエロゲー感想■■■

【始めに】

 どうも、毎度おなじみ突撃三士です

 体験版のレビューを書いて早3ヶ月。ついに出ました、製品版!
 と言うわけで、TYPE−MOON「Fate/stay night」のレビューをお送りしたいと思います。
 TYPE−MOONの商業第1弾、その出来を見てみましょう!



【キャラ紹介】

まずは主人公&メインヒロイン

 衛宮士郎・・・主人公。半人前の魔術師でありながら、セイバーのマスターとなった少年。
         10年前の大火災の被災者。

 セイバー・・・聖杯によって与えられる使い魔、サーバント。士郎と契約しており、その剣となって此度の聖杯戦争を戦っていく。
        まじめで騎士と呼ぶのに相応しい性格だが、士郎の作るご飯を楽しみとしていたり、
        ぬいぐるみが好きだったりと案外普通な面もある。

 遠坂 凛・・・魔術師の名門、遠坂家の後継者。学校では優等生を演じているが、
         本性は士郎をいじめるのが大好きな小悪魔的性格。肝心な場面でドジをやらかす遺伝的な呪いがあるらしい(笑)
        物語中、敵対したり協力したり師匠になったりする忙しい人。実はメインヒロイン三人の中で一番出番が多かったりする。

 間桐 桜・・・過去のちょっとした出来事から、士郎と家族同然のつきあいをしている一学年下の後輩。
        士郎にとって穏やかな日常の象徴。
        やや引っ込み思案でおとなしい性格。なのだが、時折積極的になる事がある。
        だが、士郎は気が付かない。なんてお約束だ!


 そのほかにもサブヒロイン級が一人います。
 自分が好きなキャラはサブキャラも入れると凛、アーチャー、ランサー、綺礼。
 いや、主人公も好きですけどね。この人達は何というか意外な魅力を持ってて好きです。



【シナリオ】

 予想通りの出来で、大満足です。いや〜、さすがと言っておきましょう。
 以下、詳しい内容。

 まず、体験版の部分。
 この部分は、いくつかの追加と変更を加えてそのままプロローグとなっています。
 初起動の時いきなりこのプロローグから始まり体験版と同じ部分で終了、オープニングムービーが流れ、タイトル画面となります。

 本編は各ヒロインごとのルートが独立しており、各人の思惑やら行動やら目的やらはかわりません。
 「月姫」がある事件を多面的に見ていたと言えるのに対して、
 こちらは一つの事件が主人公の行動で変わっていくと言った感じですか。

 どのルートにも言えることですが、やっぱり主人公の士郎がかっこいい。
 半人前の彼が唯一使える魔術を持って、人では絶対に対抗できない様なサーバント達と戦って行くのは心に響きます。
 特にラストバトルの切り札発動の部分は、「月姫」と同じくゾクゾク来ます。

 それだけではなく他の登場人物達も十分以上に魅力的です。しっかりとした性格付けの上に立っており
 キャラが記号になっていない。それが物語に深みを与えています。

 全編通して、一番良かったのは凛ルート。ラストバトルの格好良さはもちろん、
 終盤の救出戦も良かった。敵の言葉がすごく悲しかったのと、それを否定しきる士郎がひどく胸に響きました。



【サウンド】

 いや、感服しました。
 BGM、バージョン違いも含めて39曲。内ボーカル曲が2曲。SEなんと446種。

 BGMにそそられるというのも、初めての経験です。雰囲気にぴったりマッチして、
 シーンをきっちり盛り上げてくれます。これだけのモノはそうそうない!

 SEの方は、体験版で期待したとおりの出来です。単一のものから、連続したものままで、
 剣劇やら、食事風景やら、料理やら、計446種は伊達ではなく実に多種多様です。

 ボーカル曲は・・・・うーん。良いとも、悪いとも言えません。某音楽集団には比べるべくもないでしょう。



【グラフィック】

 いや、感動しました。むしろ感動した!

 グラフィックそのもののは非常にうまいと思います。原画の好みはあるでしょうが、
 CGの塗りやポリゴンなどなどのレベルは総じて高水準で一流と言っていいでしょう。

 しかし、このゲームのすごいところはそこではありません。
 エフェクト、それにつきます。スーパーファミコンが出て頃のように、
 拡大、縮小、回転は当たり前。そのほかにも画面分割やら何やらで、飽きさせません。
 たとえば、双方が必殺技を同時に繰り出すときに上下にそれぞれが現れる等、つぼを押さえています。
 「AGES」には敵わないなどと体験版で書きましたが、それに匹敵すると言い換えましょう。

 また、立ち絵、一枚絵ともにすごい枚数です。ほんとうに大量です。
 どれだけ時間かかってるのか解らないくらいです。何というか、お疲れ様です。



【システム関連】

 システム類に不備はありません。と言うより、結構使いやすいと思います。
 マウスの自動移動や、設定変更すれば左下隅にそのことが表示される等々。
 細かいところに手が行ってる気がします。

 ただち難点は、バックログが短い事&シーン回想が無い事。まあ、あんまり気にならないと言えば気にならないのですが。

 それ以外は秀逸と言っていいと思います。体験版の細かい点もだいたい直っているようですし。



【エロ】
 まあ、期待するなと一言だけ。
 文章は悪くないですし、尺も短くはありませんが種類が圧倒的に少なく、シーン回想もありません。
 そっち方面のご使用は不可能ですので、あしからず。



  ■■■まとめ■■■

かけた年月が長いだけ、非常に作りが丁寧です。シナリオしかり、サウンドしかり、
システムしかり。

 特にグラフィックやエフェクトは秀逸。「ビジュアル」ノベルの意味を良く教えてもらいました。

 シナリオについては特に言いません。やれば解ります。
やっと人にだけ、解る言葉があります・・・・ってのは、大げさか。

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