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09/04 の更新 | ・感想は投稿人の"無差別 流"さんです〜 | ||||||||||||||||||||||
彼女の願うこと。僕の思うこと。 (Project-μ 2001.11.18.) | |||||||||||||||||||||||
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■手短なゲームの内容 | |||||||||||||||||||||||
☆ あらすじ 薄汚れた収容施設の片隅で、全身を包帯にくるまれて眠る少女・美月。 彼女に付き添い見守りつづける少年は、 左目を失い右目のみで「掃き溜め」の現実に直面している。 その失われた左目で体験する冒険は、 夢の世界の物語か、あるいはそれもまた現実か。 ☆ システム・攻略 見た目ノベルですが、実態は選択肢でルート分枝するアドベンチャー。 ただしその条件はわかりにくく、完全攻略・CG埋め共に苦労するでしょう。 各種スキップが用意されており、 その方面のフォローも一応あるのですが・・・。 |
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■■ぶっちゃけたエロゲー感想 | |||||||||||||||||||||||
☆ シナリオ 非常にパワフルでひきこまれる世界とストーリーだ。 古くはカフカの『変身』、 最近であれば押井アニメの数々を思い出してもらえればいい。 スルスルと交錯する幻想と現実、 それに翻弄される人間の物語だ。 もちろんゲームの大半はそんなややこしい話ではなく、 少女3人と少年の笑いありアクションありの冒険活劇だ。 しかし物語が進み旅の目的と意味があきらかになるにつれ、 現実と夢が結びつき、異様かつ感動的な物語の全貌が明らかになる。 これがまことにスリリング。 神と悪魔の対決というオカルティックな趣向、 「ひとはどこから来て、またどこへ行くのか」という哲学的な問い、 夢と現実の重さを問う「胡蝶の夢」の問題、 全編に漂う廃墟嗜好などなど 近年のSFやファンタジーのトレンドも巧みに取り込み、 またうまく消化している。 ☆ 演出・テキスト 文章も立ちキャラも画面狭しと飛び回る演出は、 発売当初話題になったとおりの斬新なもの。 コメディな部分が特に良いが、アクションやシリアスな場面でもなかなか効果的。 このためにだけでもこのゲームをやる価値はあると言ってもいい。 ただ残念なことにテキストが難解だ。 難しい概念や言葉をふりまわしているのではないが、 クセの強い文体ですんなりと頭に入ってこないのだ。 たとえば、一匹の猫を描写した次の一文。 「黒い少女の胸に包み抱かれたそれは、丸々とした金色の目で、 呆然と少女を見上げる少年の顔をその主と同じく物言うことなく凝視している。」 この一文をあなたはすんなりと理解できただろうか? わたしにはキツイ。 ゲーム全編この調子だ。忍耐と慣れが必要だろう。 ☆ 絵とH 美少女から奇妙なキャラまで、異様なエロスと迫力を併せ持つ絵だ。 一転してコミカルな部分でのデフォルメキャラもいい感じだ。 キャラは基本的にロリ。さらにないチチ系。 Hはエピローグ部分に集中し、絵も少ないので抜きには向かない。 テキストはエロ場面に至っても、 哲学的だったり思索的だったりするのでなおさら使えない。 さりげなく登場するサービスヌードの方が、どちらかというと抜き向きかも。 エッチは全般に陵辱系が多いようだ。 ☆ ついでに 最後に書くことではないだろうが・・・。 オープニングアニメ、それも特に曲が秀逸。 少女がぽつりぽつりとこぼすような歌声。 祝詞のようにも、賛美歌のようにも響く不思議なアレンジ。 このゲームの異様な世界に一気に引き込まれた。 |
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■■■まとめ | |||||||||||||||||||||||
かなーり人を選ぶ作品です。 哲学的・思索的なファンタジーが趣味にあえば、この上なく強力。 合わなければ、プレイがつらい作品でしょう。 抜きには向かないけど、ないチチロリキャラにホレれば買っていいかも? |
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■絵や内容の詳細はここから〜 | |||||||||||||||||||||||
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