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![]() 内浜学園は歴代最高潮の盛り上がりを見せていた。 執行部を中心に開催される、各文化学会最大の見せ場・総合学会。 それは新校舎建設とともに、廃校が決まった旧校舎での最後のお祭りだった。 当然、各文化学会の会長たちをはじめ、学生たちは総力をあげて この最後の文化祭を成功へと導こうとしていた。 何度も賞を取っている美術会の展覧会、吹奏楽会総出演の大公演会、 植物遺伝子の組み換えで実績のある生物学会。 実力ある学会が参戦の名乗りをあげる度に、士気は高まっていく。 そして――その士気の高さは主人公・秋山奏が所属する 『天文学会』 への期待へとつながった。 活動内容不明・研究未発表・だけど彼らなら何かが起こる、何かが起こせる。 そんな希望的観測を基に、この会に課せられた使命はただ一つ。 “各学会による過剰なお祭り騒ぎの鎮圧や活動障害の撤去、 そして夏前から先駆けて始まった不思議な事件の解決” だった。 立ち上がる校内屈指のビッグネームな学会メンバー。 校内の騒ぎの裏にこの人あり、合気道の達人・部長の支倉愛理。 第三十三回・お嫁にしたい選手権、二年の部ダントツ一位の佐々木佳織。 時季外れの寡黙な転入生、古川ゆい。 毒舌教師ブレイカー・華宮凪沙。 さらには天文学会兼、アメリカからの交換留学生・長船・KENNY・英太郎。 全校の期待を背負い、最後の文化祭に向けて彼らが動き出した―― |
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![]() 公式及び各販売webサイトのストーリー紹介では文化祭での学会対決での学園ラブコメストーリー と思いきや体験版終盤でのまさかの展開へ繋がるかのような演出が印象的だった本作。 本作の仕様上、固有ルート狙いで特定主要人物と行動を供にするだけでは 四人それぞれの物語を進めることはできず また固有ルートの順番も決まっているので注意が必要です。 恋愛ADVは自分の好みのキャラクターから攻略をと考えるプレイヤー にはやや歯がゆさを感じる作品かもしれません。 ![]() ![]() 固定固有ルートで用意されている各エピソードは良くも悪くも学園もの恋愛ストーリーで この作品のみで味わえる特筆するべきエピソードは無いものの 四人それぞれの特性であるお隣の同級生や快活な才女や強気なお嬢様や 不思議天然少女といった要素が堪能できます。 Hイベントでは献身的というか受身になりつつも積極的に濃密な 行為を求めてくるという普段とのギャップも味わえます。 固有ルートを読み解くことで学園で起こる怪異の原因が明かされ いよいよ物語の本編ともいうべき核心ルートに進行するわけですが。 OPが二段構え構成で用意されていることから 体験版終盤での急展開のような演出が更に用意されており 王道的な熱い展開ではあるものの魅せるエピソードが始まります。 本編ともいうべきこのエピソードが無事終結をみせようとしたところで伏線を残しながら 更にもう一点ADVにはよくありがちではあるものの効果的な 演出方法でのエピソードが始まります。 最初に綴られたルートに良く似ているものの別視点ものである このルートでの心理描写が個人的には本作品で一番良く出来ていると感じました。 最後に前述していた伏線回収ともいうべきTrueルートが ある条件下を満たすと始まるわけですが 蛇足的な印象の拭えないエピソードでは有るものの ご都合主義というかまぁ皆が幸せであれという展開が 主流の現状ADV的には予想できた結末という事で。 ![]() ![]() イベントCGは総枚数88枚と近年のエロゲとしては少なく思える枚数であるものの 日常での会話シーンは立ち絵CGでの口パクや表情差分で過不足なく 表現されているので物足りなさを感じる事はないと思えます。 原画担当者の前作『水平線まで何マイル?』での淡い水彩調の色彩から 肉感あるややセルアニメ調彩色へ。 色彩豊かで艶やかな光源強めのテリ加減は魅力ある絵柄として写るものの 質感に不自然な硬さを覚えるようなものもちらほらと。 例を挙げれば体位によって強調されるストッキングや胸の弾力加減の不自然さや 衣服特にスカートのはためき具合等。 EXTRAのPICTURESでも閲覧できる後半ルートイベントCGのある二人の シリアスな場面CGが他のCGと比較して 絵柄が異なっているといった少ない枚数ながらも制作長期による悪影響があるのは残念です。 HにおけるCGに対しても エロ重視のタイトルと比べれば質量供に物足りなさはあるものの シナリオ寄りエロゲーものとしては充分に思えます。 ![]() ![]() Hシーン目的で購入しても16回というシーン回数に対して不足を覚えなけれ ば満足できる作品ではないかと。 初回から最終的には両者共に絶頂を迎えるラブいちゃという表現が もっとも的確と思えるような甘いシーンがほとんどを占めますが 行為中の体位の構図が公式サイトで閲覧可能の本作購入特典の オリジナルテレカを参照すればお分かりのように 扇情的で淫猥なものが多く一瞬エロ重視ジャンルだったのかといった錯覚に陥るシーンが有ります。 黒タイツで足コキやガーターでバックからアナル調教といった ややコアな状況が発生する固有ルートも用意されており 紹介記事で気に入った登場人物のHシーンが見たいと思い 購入された方にとっても満足できるシーンの数々だと思えます。 ![]() ![]() オートモードで真価を発揮する口パクと表情差分演出の立ち絵が本作の魅力の一つに感じます。 台詞中の感情の起伏といった点を押さえて演出されているので 普段日常会話はクリックで進める方も本作は是非オートモードでプレイされることをお勧めします。 ![]() ![]() 仕様上周回プレイ中同じシーンを読み進める必要がでてくるものの 選択肢移動スキップが用意されており選択肢埋め作業を効率良く進めるシステムも用意されています。 余談ですがRECOLLECTION(回想)の重要なシーンを回想しますの説明書きに 固有ルートのエンディングや転機となるシーン閲覧が できるのかなと思いきやHシーン回想のみだった点に エロゲーとして徹底した配慮だなと思ってしまいました(笑。 ![]() |
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![]() 演出面でアニメ描写無しエロゲーとしては最高峰の作りこみがなされたのが本作。 ルートの最後を締めるのはご都合主義的結末ではありますがシナリオ(演出面での) エロどちらに対しても制作の手を緩めることなく 諸般の事情により長期に及び過渡期を経たもののクオリティーが 低下すること無く楽しめる作品に仕上がっています。 エロゲーに興味のある方の最初の一本として あるいはシナリオ重視エロゲをやりつくしてマンネリ感を覚え始めた方 エロ重視エロゲから気分転換にシナリオものでもエロは不足無くといった方へお薦めできます。 |
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